テニテニ配信

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コート脇に列車、木製ベンチも 全豪の元会場、独特の趣

 テニスの4大大会、全豪オープンが開かれているメルボルン・パークから車で約20分。往年のファンになじみ深い名門クラブがある。全豪の前哨戦が行われることで知られる「クーヨン・ローンテニスクラブ」だ。  閑静な住宅街の外れにある会員制。約1世紀の歴史があり、1972~87年には全豪の会場として使用された。88年からは「クーヨン・クラシック」を開催。つい数年前まで日本の錦織圭も出ていたエキシビション大会だ。  手入れの行き届いた芝とクレーのコートが、それぞれ20面以上。「スタジアム」と呼ばれるセンターコートで、サーブ・アンド・ボレーで一時代を築いたステファン・エドベリスウェーデン)がネットプレーを得意とした地元のパット・キャッシュに競り勝つなど、幾多の名勝負が繰り広げられてきた。  センターコートサーフェスは、芝からハードに変わったが、客席は木製ベンチのままで当時の面影を残す。コートの脇を列車が走るなど独特の趣もある。  一方、会員制にふさわしく、スカッシュコートやジム、プールのほか、会議室も併設。テニスを眺めながら、テラスでバーベキューを楽しめるなど設備は十分だ。過去のトロフィーや資料といった展示品を眺めるだけでも、雰囲気を堪能できる。  仲間とプレーを楽しむ高齢男性は、「ここは私たちにとって大事な場所。芝の感触が最高に心地良い」と話した。(富山正浩) <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM1R2R4CM1RUTQP003.html