テニス全豪OP、5日間無観客に 開催州がロックダウン
テニスの全豪オープン(8~21日)が、13日から17日まで無観客で開かれることになった。開催地メルボルンのあるビクトリア州が同じ5日間、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、州全域でロックダウン(都市封鎖)を敷くためだ。
メルボルンでは7日、帰国者らが隔離されるホテルで働いていた女性の感染が判明。11日夜までに感染者が13人に増え、これらは感染力が強いとされる英国の変異株という。州は12日、濃厚接触者の追跡が間に合わなくなるリスクを考慮し、封鎖を決定。「短期間の迅速な封鎖が効果的だ」と説明した。
5日間は必需品の買い物や医療ケア、家でできない仕事や教育、1日2時間の運動以外は外出できない。プロスポーツ選手は、外出できるエッセンシャル・ワーカーと認められる。
全豪を主催する豪テニス協会のクレイグ・タイリー最高経営責任者は「最も重要なのは地域の安全とファンの安全だ」と述べ、無観客開催も不測事態の対応の一つとして想定していたとした。5日間のチケットは払い戻しが受けられる。大坂なおみ(日清食品)は12日の試合後、「少し悲しいが、何を優先すべきかはわかっている。観客なしとなれば、自分のことに集中する」と語った。
メルボルンでは、昨年7月から…