テニスの最高峰、
ウィンブルドン選手権が7月1日に開幕する。プレーする機会の少ない芝のコートの大舞台に向け、選手たちは、どんな準備をしているのか。大会期間中、どう過ごすのだろうか。
昨年の
全仏オープン混合ダブルス優勝の
加藤未唯(みゆ)(ザイマックス)に帯同しているフィジカルトレーナーの横山正吾さん(40)が、ファンからは見えにくい「オフ」の部分を語ってくれた。
ウィンブルドンの会場となるロンドン郊外のオール・
イングランドクラブで6月29日、加藤は女子ダブルスでペアを組む張帥(中)と練習していた。
持ち時間は午前10時からの1時間。大会前に本番のコートで練習できるのは、芝生の管理のため、選手1人当たり1時間だけだ。
「芝はバウンドが低くて、速い。張選手が打つ球は弾丸のよう。腰を落としていないと遅れてしまう」と横山さん。
女子ダブルスで2度の4大大会優勝を誇る実力者の張と加藤のペアは、6月の
全仏オープン後に結成された。前哨戦となる芝での2大会に出て、1大会で準優勝した。
芝への適応は順調にも思えるが、大会によって芝の深さなどが異なる。直前のドイツでの大会より
ウィンブルドンは芝が短いという。だから、大会前に与えられる1時間は貴重だ。
また、4大大会は男女が同じ会場で戦い、出場選手数も多い。開幕前や大会序盤は、練習前後や試合前のコンディショニングに使える満足なスペースが少ない。そこにも一工夫が必要なのだという。
大会の「オフ」の部分を語ってくれた横山さん。大会期間中、選手たちがプライベートを過ごす場所には、円安やロンドンならではの事情もからんでいるそうです。
加藤はこの日、カーペットが敷…
<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASS6Z1D46S6ZUTQP01RM.html?iref=pc_spo_tennis_list_n