テニスの
全豪オープン(2月8日開幕)に出場する
ダニエル太郎(
エイブル)は開催地
メルボルンで我慢の日々が続いている。現地へ向かう
チャーター機の同乗者に
新型コロナウイルスの陽性者が出て、ホテル自室から2週間、一歩も外に出られないためだ。オンラインインタビューで隔離生活を聞いた。
喜んだ直後に隔離のメール
――生活で一番つらいのは何か。
「窓が開かないんです。部屋でト
レーニングをすると、ほこりが舞うのが見えます。7歳で初めてラケットを握ってから、たぶん2週間もコートで練習しないのは初めて。例年シーズンオフは2週間あるけれど、イベントとかで1、2回はテニスをやりますので」
――1月16日に現地入りし、翌17日に陰性と判定された。陰性の選手は1日5時間、外出してト
レーニングが認められるが、その対象から外れた。
「17日21時ごろに練習予定を告知され、明日から練習ができると喜んだ直後、自室での隔離をメールで知らされました。一人でも陽性者が出たら、同乗者全員が自室隔離になる可能性は主催者とのオンラインの打ち合わせで聞いていましたけれど、明文化はされていませんでした。オーストラリアの感染対策が厳格なのはニュースで知っていたので、覚悟はありました」
――選手の一部は隔離期間の短縮を訴えるなど
SNSで反発した。どんな気持ちだったか。
「選手の一部は豪州の人がどれだけコロナ対策を厳しく守ってきたかという視点を忘れ、自分たちは同情を集めると想像したと思います。それが全く逆効果でプロテニス選手は特権階級のように映ったのかもしれません。現地の人々の心情を理解し、寄り添うのが大切だと思います」
隔離でも、ウーバーイーツは利用可
自身はコートで調整ができている男子の世界ランク1位、
ジョコビッチ(
セルビア)は自室隔離の選手に同情し、「テニ
スコート付きの一軒家への移動」「より良い食事の提供」などを主催者側に進言したことで、世論の反発を受けた。
「批判を浴びたのはかわいそう…
<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASP1V6521P1VULZU004.html