テニテニ配信

テニスの試合情報などを配信していきます。

不調の8カ月間とは別人の強さ 大坂V、プレーに安定さ

(22日、女子テニス 東レ・パンパシフィック・オープン  この8カ月間とは別人のような強さだった。  大坂なおみの第1サーブが入ったときの得点率は100%。相手にブレークポイントを一度も許さなかった。すさまじい集中力も最後まで途切れなかった。  今季は1月の全豪オープンで優勝し、世界ランク1位の座を手にする華々しい幕開けとなった。だが、「どの大会でも、どの試合でも、良い成績を残さなければと考えていた」と大坂。力むほどミスが増えた。全豪以降は12大会連続で決勝に進出できなかった。  8月開幕の全米オープン前から再起に向けて取り組んだのが、強烈な縦回転をかけたストロークだった。そこに持ち前の力強さが融合した。ミスなく深いストロークで左右に走らせ、空いた空間にウィナーを決める。完勝した決勝のように、大会を通じて、相手が手も足も出ない場面も多かった。  「原点とは言わないが、いくつかのステップを戻るため」と、父フランソワ氏を当面のコーチにつけ、心に平穏を取り戻したのは、プレーの安定につながった。  全豪などこれまでに3勝した大会に比べ、東レは「格」が落ちる。ただ、再び世界女王に返り咲くためには勝たなければならない舞台を着実にものにすることが必要だ。  2016、18年に続く3度目の決勝進出で手にした初優勝。21歳は、「ここ数カ月、調子が上がらなかったけど、それが全てここで良い形で表れたのは運命」とほほえんだ。  大会前に「たこ焼きを食べたい」とちゃめっけたっぷりに話していた生まれ故郷。ここでつかんだ1勝で、今後に弾みがつかないわけがない。(内田快) <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM9Q3S2SM9QPTQP002.html