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37歳セリーナ「ウッズに刺激」 女子最年長で決勝進出

 テニスのウィンブルドン選手権第10日は11日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで女子シングルス準決勝が行われ、世界10位のセリーナ・ウィリアムズ(米)が、同54位のバルボラ・ストリコバ(チェコ)に6―1、6―2で快勝した。37歳291日での4大大会決勝進出は、1968年のオープン化(プロ解禁)以降、女子最年長。自身8度目の大会優勝をかけ、決勝で同7位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。  59分で終わらせた。5―2で迎えた第2セット、第8ゲーム。40―30から、最後はネット前に出て力強いフォアを打ち込んで試合を決めると、大盛り上がりの観客席とは対照的に、セリーナは小さく拳を握った。  昨年は準優勝に終わったセリーナだが、当時は産休明けで、復帰から約4カ月だった。「体力的に万全ではなかった。あれからトレーニングをたくさん積んだ。現在は違う状況にいる」。会見では、力強い言葉が並んだ。  37歳291日での決勝は、1994年のウィンブルドンで、37歳258日で準優勝したマルチナ・ナブラチロワ(米)を超える年長記録となった。30代後半になっても高いレベルを保つ秘訣(ひけつ)を問われると、「科学技術の進化。おかげで体の色々なことが理解できるようになった。20年前に同じ科学技術があれば、(元プロバスケットボール選手の)マイケル・ジョーダンも今も現役を続けていると思う」と語る。  さらに感銘を受けた存在として挙げたのが、43歳で、4月に男子ゴルフのマスターズ・トーナメントで復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ(米)だ。「すごく刺激をもらえる。彼らの存在で、私も前に進むことができる」。  13日の決勝で元世界1位のハレプに勝てば4大大会通算24勝目で、マーガレット・コート(オーストラリア)が持つ女子歴代最多記録に肩を並べる。また一つ金字塔を打ち立てることになるが、「今朝、久々に考えたけど、24も23も25も関係ない。ベストを尽くすだけ。結果がどうなろうと、私は素晴らしいキャリアを持てている」と、自然体で臨むことを強調した。(遠田寛生) <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM7D1JPZM7DUHBI001.html