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大坂なぜ負けた…カギは「スライディング」 全仏テニス

 テニスの4大大会第2戦、全仏オープン第7日は1日、パリのローランギャロスであり、世界ランキング1位の大坂なおみ日清食品)が、女子シングルス3回戦で、同42位のカテリナ・シニアコバ(チェコ)に4―6、2―6で敗れた。  4大大会3連勝の夢がついえた大坂は、「リターン(ショット)がほとんど入らなかった」と振り返った。ラリー戦に持ち込まれると、ネットに打ち込む。凡ミスを示すアンフォーストエラーは相手の約3倍の38を数えた。  日本テニス協会の土橋(つちはし)登志久(としひさ)強化本部長は、精神面の影響を指摘した。世界1位として勝たないといけない重圧に加え、1、2回戦ともに厳しい接戦だった。「肉体的よりもメンタルの疲労度があったと思う」。  加えて、守備範囲の違いもあった。シニアコバは大坂の強打を拾い続ける走力があった。一方で大坂は、相手のスライス、ドロップショットなどの前後の揺さぶりに苦しんだ。  赤土のクレーコートは「スライディング」の習得がカギだと土橋本部長は言う。得意な選手は打つ前にボールに向かって滑り、打つときに止まれるが、大坂は「まだ50%ぐらい」。打ってから滑っていることも多く、体が外に大きく振られて、次への動作が遅くなるという。  12年、そして14年と過去2度全仏を制した元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)も、かつてはスライディングができなかったという。土橋本部長は「大坂もうまくなっている。同じような経緯をたどっているように見える」と期待を寄せた。(パリ=遠田寛生) <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM6253LHM62UHBI013.html