先手取られても、もう弱くない 大坂、2年連続の16強
(19日、全豪オープン第6日)
マッチポイント。相手のショットが外れると、大坂はようやく笑みを浮かべた。
「彼女がトリッキーな武器をいろいろと繰り出してくるのは分かっている」。そう警戒していたのに、ペースを握られた。裏をかくドロップショット、スピンのかかった球に翻弄(ほんろう)された。気持ちが切れかけ、ラケットを放り投げて警告も受けた。
それでも立ち直れるのは、昨年、全米オープンで頂点に立った経験と自信があるから。徐々にパワーを抑え、コントロールの利いたショットを決めた。
象徴的だったのが、マッチポイントに至った場面。30―40から、バックハンド、フォアハンドでたて続けに決めた。
これで今季2試合目の逆転勝利。先手を取られると弱かった21歳が、一皮むけた姿を見せている。(富山正浩)
<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM1M3169M1MUTQP00D.html