京都市中京区に広大な敷地を持つ島津製作所は２００２年、フェロー（当時）の田中耕一さん（５８）がノーベル化学賞を受けて広く知られるようになった。「科学技術で社会に貢献する」との社是のもと田中さんたちが研究に励むすぐそばで、強豪のテニス部の面々も挑戦を続けている。
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>特集：スポーツ好奇心</a></li></ul></div>
乾いた打球音と元気な声が、早朝の室内コートに飛び交った。
計測機器大手の島津製作所本社へテニス部「Ｂｒｅａｋｅｒｓ（ブレイカーズ）」の取材に訪れた１６日は、プロの桑田寛子（２７）と今西美晴（２５）が海外遠征中。プロの大前綾希子（あきこ、２５）と加治遥（２３）、同社広報室で働くアマチュアの西本恵（２４）と梶谷桜舞（ろぶ、２４）が目前の大会に向けて、ボールを追っていた。
創部３０周年を迎えた島津のテニス部は、実業団の日本リーグがプロ解禁となった０４年からずっと、プロとアマが混在するチームだ。同年から女子だけの活動になり、１３年度に初のリーグ優勝。１５年には創業１４０周年事業で、表面が全米オープン仕様の室内コートが完成。１６年度までリーグ４連覇を果たした。普段から京都で練習するのはルーキーの加治と、アマの２人。チームで出る大会が迫ると、残りのプロ３人も京都に集まる。
チームの元気印、大前は昨秋か…
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