テニスの4大大会、全豪オープンは男子シングルスで8強が出そろい、23日から準々決勝に入る。第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)らが順当に残る一方、新星も現れた。
世界ランク58位の21歳、鄭現(チョンヒョン、韓国)。22日夜にあった4回戦で、全豪で最多タイ6度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、7―6、7―5、7―6でストレート勝ち。男女を通じ、韓国史上初となる4大大会での8強進出をやってのけた。
第3セット、タイブレークの6―3。ジョコビッチのショットがアウトになると、鄭現はセンターコート上で興奮を抑えきれなかった。子どもの頃にあこがれた相手。2年前の全豪で対戦した際は当時の世界ランク1位で、歯が立たなかった。大金星に、「信じられない。夢がかなった」。
ジョコビッチは「信じられないパフォーマンス。まるで壁と戦っているようだった」と脱帽し、男子ツアーの公式サイトが「ネクストジェネレーションの王者が歴史を作った」とたたえる快挙だった。
188センチ、87キロ。下半身が強く、ジョコビッチをやりこめたように、体勢を崩しても力強いストロークを繰り出せるのが魅力だ。
元テニス選手の父の下、6歳で…