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有利な?フェデラーにナダルが皮肉 猛暑で過酷な全豪

 異常気象で猛暑が続く豪州。メルボルンで開かれている全豪オープンでも、大会5日目の19日までに、2日間で最高気温が40度前後に達した。過酷な状況下でプレーする選手からは、不満の声が噴出している。

 日中と夜間の二つの時間帯で試合が行われる全豪。19日の男子シングルス3回戦で16強入りを決めたラファエル・ナダル(スペイン)が「恩恵にあずかる選手はわずかだ」ともらしたと、海外メディアが報じた。試合時刻はシード順位や対戦カード、人気などを考慮し、大会主催者が決める。前回覇者のロジャー・フェデラー(スイス)だけが、3回戦まですべて暑さが和らぐナイターだったことへの皮肉とみられる。

 当地の暑さは例年以上だ。気温などが一定値を超えると、試合を中断する規定が採用されている。熱中症対策が講じられているが、試合時刻が全体的に後ろ倒しになることはなく、大会歴代最多タイ6勝のノバク・ジョコビッチセルビア)は、「(全豪は)他のスポーツと同じようにビジネスの側面が強くなっている。チケットなどの問題があるのは分かるが、色々な角度から検証すべきだ」。女子シングルスで、初出場ながら快進撃を見せていた15歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)は、3回戦で敗れた後、「どんどん力が抜けていった。すごく暑かった」と涙した。

 ファンにとっても、暑さは大敵だ。会場に設置されたミスト扇風機で涼んだり、規模の小さなコートでは屋根のない席を避けたりする姿が目立つ。

 ただ、暑さを味方につける選手も。米フロリダ州が拠点の大坂なおみ日清食品)は18日の2回戦でストレート勝ちした後、「そんなに暑いと思わなかった。ここは暑くても乾燥している気がする。焼けつくような感じだが、呼吸は苦しくない」と語った。

 気象予報によると、20日の最高気温は一転、25度と低め。準決勝や決勝がある大会終盤に気温は再び急上昇すると見られる。(富山正浩)

<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASL1N31X7L1NUTQP005.html