9月のジャパン女子オープンで、2度目の現役生活を終えたテニスの伊達公子さん(47)が5日、岐阜市長良福光の岐阜メモリアルセンター・長良川テニスプラザで引退セレモニーを行った。用具契約を結んできたヨネックスが主催。
伊達さんにとって岐阜は、2008年に1度目の引退からの復帰した際、最初の試合を戦った思い出の場所。今年4月にもけがからの復帰戦に岐阜を選んだ。約1千人の観衆が見つめたセレモニーでは、ナブラチロワ、サンチェス、マヨリら往年のライバルから「公子は最も情熱的なプレーヤーだけどとても優しかった」などとボイスメッセージが届けられた。
伊達さんは「ラケットも握りたくなかった1回目の引退のときと違って、もう勝負師としてコートに立つことはないけれど、テニスを愛する気持ち、情熱は変わらない」と笑顔で話した。(山野拓郎)