■匠の圭
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<li><a href="http://www.asahi.com/sports/column/list/takumino_kei.html?iref=pc_extlink"
>コラム「匠の圭」</a></li>
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最後はフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)の時速220キロのサーブが、錦織圭(日清食品)が懸命に伸ばした右腕の先を抜けていった。イタリア国際男子シングルス3回戦。スコアは6―7、3―6。この試合を象徴する幕切れで、昨年4強入りした錦織は8強進出を逃した。
「今日は彼はサーブが良かったですね」
錦織は記者会見で、デルポトロの印象を聞かれて答えた。198センチの長身を武器に高い打点で打ち下ろしてくるサービスは威力満点。第1セットで、相手の第1サーブが入ったときの錦織のリターンゲームのポイント獲得率は、わずか16%。対照的に、デルポトロは錦織の第1サーブが入ったときに、40%を自分のポイントにできていた。
ただ、救いはあった。5―6と…