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SNS批判も同調圧力も気にしない テニスで億を稼ぐ西岡良仁の反骨
ぼんやり思い描く夢なんて、妄想にすぎない。
プロテニスプレーヤーとして世界に羽ばたきたいなら生き急げ。それも、賢く、考えて実行に移せ。
男子テニスで日本人最高の世界ランキング34位につける西岡良仁(27)=ミキハウス=は昨年暮れ、中高生を対象にした自身の冠大会を開き、そんな言葉で若者たちをたきつけていた。
「ジュニアで世界ランキング1位になっても、プロで100位以内に入れる保証なんてない。ジュニアはしょせん、ジュニア」
「僕の歩みが、実例としてある」
西岡は15歳のとき、錦織圭(ユニクロ)らが輩出した米フロリダ州のIMGアカデミーに留学した。ジュニアの大会に背を向け、シニア大会の一番下のカテゴリー「フューチャーズ」に挑んだ。
結果を残し、その上の「チャレンジャー」に進めたのが18歳の頃。そこからさらに約3年かけて、その上のATPツアーの舞台にはい上がれた。
「僕の進んだスピードは日本で(錦織)圭君の次ぐらいの速さ。それでも、これぐらいの年月がかかった。アルカラス(スペイン)は19歳で世界ランキング1位になった。本気でプロをめざすなら、ジュニアの大会で必死になるより、17歳でシニアの世界何百位をめざしたほうが効率的で、理にかなっている」。逆算の思考だ。
プロテニス選手のオフは短い。…