大坂なおみ、58分で初戦突破 「自分の時間楽しめた」
(15日、テニス全豪オープン)
2回戦進出に要した時間はわずか58分。大坂は、「どれだけやれるかテストみたいなものだった」と涼しげに言った。
まだ21歳。試合中に「触りたくなかった。踏みつけるかも知れないし……」と、コート上を飛ぶ虫から逃げ回る無邪気さが残る一方、ラケットを握ればいたって冷静だった。
過去に1度敗れた相手の動きを、序盤戦で見極め、迷わず前に出た。フォアも、バックもショットがさえた。与えたブレークポイントは1度きり。相手の3倍、30本のウィナーを記録するなど、オフに励んだ成果を披露した。
初戦の重圧も無関係。ドロップショットで相手を翻弄(ほんろう)する余裕さえあった。センターコートの最後を飾るにふさわしい勝ちっぷりをおさめ、「自分の時間を楽しめた」。
4大大会2連覇へ幸先良く滑り出した全米女王。コメントの端々に風格が漂い始めた。(富山正浩)
<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASM1H71NPM1HUTQP036.html