(7日、テニス・ウィンブルドン選手権 男子シングルス3回戦)
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<li><a href="http://www.asahi.com/articles/ASK775G7HK77UTQP022.html?iref=pc_extlink"
>錦織無念、3回戦で敗退 ウィンブルドン選手権</a></li>
<li><a href="http://www.asahi.com/articles/ASK765DGPK76UHBI011.html?iref=pc_extlink"
>コラム「匠の圭」</a></li>
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相手のマッチポイントで粘ることができなかった錦織は、どこか納得したような表情だった。
錦織は大会直前の前哨戦で臀部(でんぶ)を痛めたが、「問題ない。痛みなくプレーできている」と言っていた。動きが目立って鈍かったわけでもない。
そして、バウティスタには過去4戦4勝。なのに、初めて対戦する芝のコートでは勝手が違った。
相手コート深くに打球を打ち込んでも、ネット際に球を落としても、ことごとく拾われた。ラリーで主導権を握るはずだったが、逆に前後左右に走らされた。
2セットを先取され、後がない第3セットで初めてブレークに成功したものの、フラストレーションがたまる展開は変わらなかった。第4セットも、粘って逆転する錦織らしい姿は見られなかった。3時間を超える接戦だったが、自分と同じプレースタイルの相手を崩すことができなかった。
2回戦で勝った直後、錦織は「1試合ずつ自信は出てきている」と、大会第2週へ向けての手応えを語っていた。だが、苦手の芝コートでの上位進出はかなわなかった。
ウィンブルドンで自身初の8強進出どころか、2年連続の4回戦へ進むこともできず。日本男子最多タイの大会14勝目は、来年以降にお預けとなった。(富山正浩)