自身への期待が硬さに 錦織競り負け4強逃がす
男子テニスのABN・AMROワールドは5日、オランダのロッテルダムで行われ、シングルス準々決勝で世界ランキング45位の錦織圭(日清食品)は同26位のボルナ・チョリッチ(クロアチア)に6―7、6―7で競り負けた。
ともに相手に与えたブレークポイントの約8割をしのぐ、引き締まった好勝負。2セットともタイブレークの後半で強力サーブを含めて精度と集中力を上げたチョリッチに屈し、錦織は4強入りを逃した。
つくづくテニスは心理面が勝負を左右する、と再認識させられた惜敗だ。
錦織は「それまでの2試合が良かったので、自分に期待感があり、勝ちたいという気持ちが前に出たのか硬くなった」と振り返り、「振り切れなかった」「自分から打てなかった」と、反省を口にした。
確かに世界19位、23位の若手とのラリーを楽しむ風情でラケットを気持ち良く振り抜いた1、2回戦に比べると、硬さがのぞいた。
何に起因するのか。8強入り後…