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【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とはテニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。-----------------------【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」 2020年に3月に発売されたダイアデム「NOVA」が、3月度のウインザー全店舗の人気ランキングにランクインしました。※ウインザーでは横浜店・渋谷店・梅田店・オンラインショップのみの取り扱い。当GEEK通信のコアな読者の方で、20年来のテニス仲間であるTさんは、バボラのピュアドライブの発売以来すべて揃えているピュアドライバーです。そのバボラ以外使用しない契約選手のようなTさんが、GEEK通信を見てダイアデムに興味を持ち、いてもたってもいられず店内で試打ができる横浜店で一通り試打し、NOVAを購入。---------------------------------何故購入に至ったのか等、Tさんの感想をいただきました。以下はTさんのコメントです。-----------------------Tさん「tennis365ニュースにもギーク通信のダイアデム記事が、載っていたので更に話題となるのでしょうか。ダイアデムの公式Twitterを見ると、実際に試打をして惚れて買う人が多いそうで。ピュアドライブVSと同じフレーム厚なのにあのパワーは凄いと感じました。 NOVAを使用してテニスをプレーした際に相手をしてくださった方に感想を聞いたら、『差し込んでくる』『着弾してからのボールの伸びが凄い』とのことでした。打感は柔らかいにも関わらず個人的に申し分ないほどの剛性感があって、スイングスピードが早ければしっかりホールド感も感じることができ、尚且つボールの射出スピードが速いといった《二律相反》している感覚で、これがいわゆるプロストックラケットという感想を抱きました。試打室で打つよりもコートで生きたボールを打つと尚更、NOVAの良さを体感しました。自由自在でラケットのキャッチコピーの爆発的パワーというのを感じました。※個人的な印象ですが、元々ガットメーカーだったバボラとヒストリーが似ているようにも感じました このようにコメントをさせていただきましたが、既存メーカーのラケットを選ぶという選択肢だって勿論ありますし、好きなプロプレーヤーが使ってるメーカーを選ぶのも全然OKだと思います。本質を求めるプレーヤーや本気で勝ちたいプレーヤーが、ダイアデムを試打すると選択肢に入るかなと思いましたのでぜひ機会ができた際に試してみて下さい。」-----------------------まだまだ認知度は高くはないですし有名プロが使っているわけでもなく、とにかく知らないことが多いので、正規代理店のK氏にダイアデムについてインタビューをしましたので参考にしてみてください。中居「ラケットの開発のきっかけはあったのでしょうか」K氏「社長のAJバートレット氏がカレッジプレーヤーだった2009年にロジャー・フェデラー選手のヒッティングパートナーを務めたことがありました。彼はメーカーから与えられている市販製品とロジャー・フェデラー選手を始めとするトップが使用するプロスペックモデルとの違いに愕然としたと言っていました。怪我もありプロの道を断念したとのことでしたが、テニスメーカー、しかもプロスペックを皆が使えるものを提供したいという夢があったとのことでした。」中居「ダイアデムの名前の由来は何でしょうか」K氏「ダイアデムとは王冠のことで、覚えやすく高貴な意味があります。ロジャー・フェデラー選手とヒッティングした意味合いも少しだけ入れたいと思ったことや、テニスブランドとして高みにいきたいと言う願望があったと言っていました。」中居「代理店になったきっかけはあったのでしょうか」K氏「私との出会いは2018年秋です。日本市場でこのブランドを広めたい、コンサルタントをしてくれないか?私は貴方のことを調べたし、良く知っている米国のWやPからも貴方の名前が必ず出てくる。だから逢いに来た。と言うオファーが来たことがきっかけでした。(オファーをもらった当時は扱いブランドの『スノワート』に集中をしていました)K氏「2019年にダイアデムのラケットがアメリカでスタートしましたが、スタート当時私は『並行輸入という形で日本に沢山流れてくるので、正規代理店を決めてお店に卸してください。ネットのみではなく実店舗があるショップから支持が受けられないブランドは終わってしまいます。』と伝えました。」 K氏「同時にラケットの完成度ですが、ウレタンフォームを詰め込むまでのアイデアは良かったのですが、個人的にはもう少しバージョンアップできる余地があると感じていました。それからはフレーム内にFSと言う壁を2枚入れ3層にしたり、PUフォームを2種類の極め細かいものにしたり、素材を全て世界一の国内最大手素材ブランドに変えました。K氏「2019春ごろには2020モデルを完成させ、この2020モデルから日本での販売をスタートするというアドバイス提案をし、日本市場への準備を整えて参りました。これ以降は、ダイアデムに『日本の正規代理店を決めて下さい。』と伝え、コンサルタントとしての契約を終えたのです。ですが、正規代理店を決めるコンペが中々決まらないことなど様々なストーリーがあり、最後には私自身の会社もコンペに入れてもらい、、、、結果的に日本における販売権を私の会社が獲得することになりました。」中居「会社の規模ではなく、ラケットにかける熱量の違いだったのではないでしょうか。Kさん熱い人ですから。お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。」ダイアデムはストリングメーカーとして2015年にスタートし、選手やコーチ、ストリンガーに評価をもらい、ダイアデムというブランドが認知されラケット開発に至ったと聞いています。そこで星形断面形状の「ソルティスパワー」を自分のラケットに張ることにしました。カラーがティール(エメラルドグリーン)とブラックがあり、悩んでいるとパッケージの名前が違っていることに気が付きました。ティールはエメラルドグリーンのパッケージで「SOLSTICE POWER(ソルティスパワー)」となっています。ブラックは、黒いパッケージで「SOLSTICE BLAC(ソルティスブラック)」となっています。そもそもカラー違いでパッケージの色が違うことはないので、この時点で変だなと思ってました。【なぜ名前が違うのか】をK氏に尋ねました。K氏「中居さん、よく気付きましたね。実はアメリカでは違うアイテムとして販売しているのです。カラーを変えると打球感が違ってくるのです。」中居「グリップテープもカラーによってフィット感が変わりますが、ストリングも変わるんですね」K氏「ただ本当に、違いがわかるのは選手クラスの限られた人達だけなのですが、アメリカでのダイアデムのターゲットが選手層なので、別々のアイテムにしているのです。」 次回はこの二つのストリングの違いを試打をして解明していこうと思います。
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<引用元>http://news.tennis365.net/news/today/202004/127202.html ソフトテニスラケット ジオブレイク50S GEO50S-604