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錦織、次はジョコ戦 芝では初対決「違った試合になる」

(9日、錦織3―1ガルビス テニス・ウィンブルドン 男子シングルス4回戦)  錦織が3時間29分の苦闘を振り返った。「本当に我慢しかない。3セット目までは、耐えながらやっていた」。独特なフォームから繰り出すガルビスのサーブに戸惑い、第3セットまで一度もブレークできない大苦戦。2度のタイブレーク(TB)を7―5、12―10で乗り越えて勝利をたぐり寄せた。今大会、TBは5戦全勝。正念場でギアが上がるパターンが続く。  23年前、「芝の聖地」で8強入りを決めた松岡修造は勝利の瞬間、歓喜が爆発。コートを駆け回り、背中から倒れて芝に大の字になった。テニスファンは忘れられない「名場面」だ。  錦織が初のベスト8入りを決めた瞬間の喜びは控えめだった。相手が第3セット終盤で転倒した際に左ひざを痛めたことへの気兼ねに加え、まだ通過点という思いも強い。「優勝するためにはここからタフな戦いが続く」。4大大会8強は、もう8度目になる。  準々決勝は過去2勝13敗で、12連敗中のジョコビッチセルビア)との対決となった。右ひじの手術などで「僕にとっては大きな壁。ただ芝での対戦は初めてだから、違った試合になる」と錦織はいう。  ジョコビッチは錦織のガルビス戦を映像で見ていたという。「精神的な強さをみせた。それが錦織の特徴だ。体調が万全なら、どんな選手にも勝てる。大一番で萎縮することがないし、むしろ最高のプレーを披露する」と論評した。錦織が最後にジョコビッチに勝ったのは、2014年全米オープン準決勝の大舞台だった。(稲垣康介 <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASL7B2RZLL7BUTQP007.html