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錦織、世界4位を破る テニス・イタリア国際

 テニスのイタリア国際は16日、ローマで行われ、男子シングルス2回戦で世界ランキング24位の錦織圭日清食品)が第3シードの同4位、グリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に6―7、7―5、6―4で逆転勝ちした。3回戦でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と戦う。  女子シングルス2回戦では世界21位の大坂なおみ日清食品)が第1シードの同1位、シモナ・ハレプ(ルーマニア)に1―6、0―6で敗れた。

3時間近い熱戦

 テニスの錦織圭日清食品)が16日にローマで行われたイタリア国際の2回戦で、世界ランキング4位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に6―7、7―5、6―4で逆転勝ちした。2回戦で世界4位との対戦は、ふつうなら避けたい。でも、錦織は1回戦の後に言った。「優勝するためには、いつかは当たるので」。自然に強気な言葉が戻っていた。ディミトロフには過去3勝1敗。心理的なやりにくさもなかった。  3時間近い死闘をくぐり抜けたのは錦織だった。ブレークして4―4に追いついた直後の最終セット第9ゲームでブレークポイントを与えた。この踏ん張りどころで、この日随一のラリー戦を制した末にキープ。気落ちした相手の第1サーブの精度が急に落ちた直後のゲームで決着をつけた。  勝利の後、本当にうれしいときにみせる、両腕を高く広げ、目をつむって天を仰ぐポーズが飛び出した。(稲垣康介 稲垣康介

大坂「心がしょげた」

 世界1位のハレプとの対決にあたり、大坂に覚悟はあったはずだ。「彼女はクレーでは驚くくらい俊敏に動ける」。1回戦に勝った後の記者会見で、そう印象を語っていた。  出だしは好調で、第1セット第2ゲームでいきなりブレークチャンスをつかんだ。しかし、粘られた末にキープを許した。チャンスを逃した後にピンチが訪れるのは、勝負事ではよくある。直後のサービスゲームでブレークを許すと、流れは一方的になった。記者会見で大坂は「心の中がパニックになっていたわけではないけれど、少ししょげてしまった。頭が整理できていなかったというか」と話した。大坂が6回あったブレークポイントを1度も生かせなかったのに対し、ハレプは7回のうち、実に6回を生かす効率の良さを発揮した。大坂は次第に戦意が喪失し、球を追いかける気力も減退していったのは残念だった。(稲垣康介 稲垣康介 <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASL5J2CP0L5JUTQP003.html