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錦織圭、不屈の精神力よみがえる 復活印象づけた準優勝

 男子テニスのマスターズ・モンテカルロ大会で22日、錦織圭日清食品)は決勝で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に3―6、2―6で敗れた。4大大会に次ぐ格付けのマスターズ初制覇は持ち越されたが、右手首痛に起因する長期離脱を乗り越え、復活を印象づけた。  クレーコートは球足が遅くなるためビッグサーバーの優位性が軽減される。錦織が元々得意なコートだ。とはいえ、いきなりの準優勝はライバルらに「錦織強し」を植えつけた。  特に準々決勝で2014年全米決勝で負けた世界3位のチリッチ(クロアチア)、準決勝では同4位で次代を担う逸材である21歳のA・ズベレフ(ドイツ)を連破してつかんだ自信は大きい。1大会でトップ10選手に連続して勝ったのは、14年全米以来になる。  その2試合ともフルセットの接戦。本来の魅力である不屈の精神力がよみがえったのが頼もしく、応援するファンの心を打つ。要所で決まったドロップショットもイチかバチかではなく、相手をベースラインより奥に押し込むショットで布石を打ってから繰り出すなど、理詰めで相手を追い込む頭脳派ぶりが戻った。  4強入りした後の会見で「少しでも早く、トップ10に戻りたい」と明言した。大言壮語はしない人だ。  今大会で600点を獲得し、23日付の世界ランキングは前週の36位から22位に急上昇。今季だけの獲得ポイントなら835点で10位の選手とは110点差しかない。今季中のトップ10復帰は射程内にある。(稲垣康介 <引用元>http://www.asahi.com/articles/ASL4R4HZHL4RUTQP014.html