テニスの全豪オープンで19日、初出場ながら、男子ダブルスで3回戦進出を決めた日本のマクラクラン・ベンが、4大大会の優勝経験がある2回戦の対戦相手を気遣った。
全豪は日本人の観客が多く、日本選手の試合は、相手が「アウェー」状態に陥ることがある。ドイツ選手とペアを組むマクラクランが、第9シードのスペイン選手ペアを破った小さな7番コートも、同じ状況に。
加えて、マクラクランの父は、豪州のお隣ニュージーランド人。自身も1年の半分を同国で過ごすため、ニュージーランドからやってきた親族や友人らもスタンドを占めた。
試合には4―6、6―3、6―2と、実力で勝利。声援を送ってくれた客席に感謝しつつ、上達した日本語で「相手の2人はショックだったと思う」と、格上の心中を察した。