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進撃の杉田が止まった、球足遅く戸惑い ウィンブルドン

(6日、テニス・ウィンブルドン選手権第4日)

 杉田祐一三菱電機)の快進撃が止まった。前週のアンタルヤ・オープン(トルコ)決勝で下したアドリアン・マナリノ(仏)に、雪辱を許し、大会を終えた。

 前週と同じ芝コート。だが、芝はわずかな時間で適応するのが難しい。比較するとウィンブルドンの方が球足が遅く、戸惑ったという。世界ランキングを維持するため、過密な遠征日程を組んでいた疲労も大舞台で出てしまった。

 ただ、約1年前の杉田の世界ランキングは107位だった。それが、今年はランキング20~30位台の選手にも勝利。現行のランキング制度で、日本男子では過去2番目となる44位まで急浮上し、4大大会初勝利も挙げた。外国人コーチやトレーナーとともに、遠征や練習について緻密(ちみつ)に戦略を練り、実践してきた成果が表れている。

 次の4大大会は、ハードコート全米オープンだ。だが、杉田は8月下旬の開幕までに、あえて球足が遅く、ラリーが続きやすいクレーコートの大会で調整するという。

 「クレーは、自分でしっかり攻撃を組み立てないとポイントが取れない。それを挟むことによって、ハードコートの試合にも生きてくるかなと思う」。遅咲きの28歳は、生命線の鋭いリターンをもう一度磨く気構えだ。(富山正浩)

<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASK775G7GK77UTQP021.html