テニスのウィンブルドン選手権第2日は4日、男子シングルス1回戦で、同92位のダニエル太郎(エイブル)が同118位ミハイル・ククシュキン(カザフスタン)に6―4、4―6、6―7、2―6で敗退。女子シングルス1回戦では、同57位の土居美咲(ミキハウス)が同88位キルステン・フリプケンス(ベルギー)に4―6、3―6で敗れた。1日のアンタルヤ・オープン(トルコ)で初優勝した同44位の杉田祐一(三菱電機)は、同232位で主催者推薦枠(ワイルドカード)のブライダン・クライン(英)と対戦。同77位尾崎里紗(江崎グリコ)は同107位デニサ・アレルトバ(チェコ)とそれぞれ対戦する。
■ダニエル、熱戦実らず
2年連続出場のダニエルは、幅8・23メートルのベースラインをいっぱいに使い、ラリーの応酬。互いにサービスゲームをキープし合う互角の戦いを演じた。
かたくなにベースライン上を行き来するククシュキンに対し、サーブ・アンド・ボレーも織り交ぜ、突破口を見いだそうとした。ネット際に落ちる球や、前に出てきた相手の頭上を越える球。工夫も凝らし、ウィンブルドン通算3勝の相手に揺さぶりをかけた。
だが、第3セットをタイブレークの末に落とすと、「精神的にもがっかりした」。体力の消耗もあり、第4セットはサーブにも、リターンにも力を失った。
初出場の昨年は、1回戦でアルゼンチンの選手に5―7、6―4、3―6、2―6で敗退。2度目の挑戦も同じように勢いを失って敗れ、肩を落とした。(富山正浩)