■匠の圭
試合直後、仲間のベテラン記者が耳元でささやいた。「これ、圭の4大大会勝利の最短試合だよ」
錦織圭(日清食品)がウィンブルドン選手権1回戦でマルコ・チェッキナート(イタリア)に6―2、6―2、6―0で圧勝した。
所要時間1時間12分。
これまでの最短は2014年ウィンブルドン2回戦でデニス・クドラ(米)を破ったときの1時間28分だから、大幅な「時短」の実現だ。こうしたデータは大会の公式記録にはない。地道に調べて確認できる価値あるデータだ。この日行われた男子シングルス1回戦全試合の中でも、最短だった。
圧勝だったから、記者会見も和…