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錦織、芝シーズン開幕戦で逆転勝ち 実戦感覚に手応え

 男子テニスの芝シーズンの開幕戦、ゲリー・ウェバー・オープンは20日、ドイツのハレで行われ、シングルスで世界ランキング9位の第3シード、錦織圭日清食品)は1回戦で同34位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に6―7、6―3、6―4で逆転勝ちした。

 全仏オープンの舞台だった赤土のクレーコートと違い、芝では打球が低く滑っていく。ラリーが長く続かない芝ならではの展開で、錦織が競り勝った。

 第1セットは互いに譲らず、タイブレークにもつれこんだ。錦織はこの時点まで第1サーブが入った20回は100%、自分のポイントにした。サーブのコース選択もさえ、容易にリターンを許さなかった。タイブレークでは互いに決定打を打ち合った末に競り負けたが、ショットの感覚は悪くなかった。

 第2セットを奪い返したが、第3セットでは再三のブレークチャンスを生かせなかった。それでも我慢して、第7ゲームでつかんだこのセット7回目のブレークチャンスを生かし、そのまま逃げ切った。

 相手がときに時速220キロ台に及んだ第1サーブを7割以上の確率で入れてきた中の逆転勝ち。インタビューでは「第2セット以降、自分の調子が上がってきた」と手応えを口にした。ウィンブルドン選手権の前哨戦となる今季の芝での「開幕戦」。2時間半近くの接戦は、実戦感覚をつかむにも最適な場となった。(<a

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title="稲垣康介の記者ページを開く" class="ReporterLink">稲垣康介</a>)

<引用元>http://www.asahi.com/articles/ASK6N3Q06K6NUHBI00R.html